最終更新:2021年10月17日(変更履歴

Shintaro Mori's FX Style

海外旅行に行くときに旅行者が悩むのが「お金」をどうやって持って行くかということです。外国に行くと日本のお金は使えず現地通貨を用意する必要があります。海外へお金を持っていく方法として、現金・トラベラーズチェック・クレジットカードの3点は古い情報です。すでにトラベラーズチェックの国内での取り扱いは終了し、国際キャッシュカード、ビットコイン、電子マネー、Apple payなど新たな決済手段が次々と登場しています。ほかのウェブサイトやYouTube動画などで、様々なやりかたが丁寧に説明されていると思いますが、ここでは私の外貨の調達手段を紹介したいと思います。

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アジェンダ


外貨両替の基本

私が外貨両替をする上で最も重要視することは、自分が必要としているときに、確実に必要なだけの現地の現金を確保することができるかということです。例えば手数料の面で最善のやり方と最悪のやり方において1米ドルあたり2円の差がある場合でも、外国為替レートは時々刻々と変化し、経験的には1日あたり1円程度は動くので、それだけで手数料の差なくなってしまいます。かつてアベノミクスで円安がグイグイ進んでいるとき、確実に数円規模で円安に進むことが明白だったので、3カ月先の海外渡航に備えて国内にて外貨を調達したことがあります。手数料的には他のウェブサイトではオススメされない手段で両替しましたが、結果的に最もお得に両替ができたこともあります。お金の持ち方としては次のような手段があります。

現 金
いつでも・どこでも確実に支払いが可能である最大の利点があり、とくに少額決済の場合は現金を手渡せば決済が完了します。しかし最近はキャッシュレスの普及や感染症拡大の影響により現金が敬遠される場面も増えてきました。セキュリティ面では、現金は落したり、盗まれたりすればあきらめなければなりません。外国では日本人は現金が大好きなので多額の現金を持っていると認識されることもあり、泥棒にとってはカモの対象になりやすいと思います。従って、現金は絶対に持っておかなければならないが、必要最小限に抑えておくことがセオリーかと思います。

クレジットカード
クレジットカードの使い方は日本にいるときと同じで、支払方法を聞かれることもなくお店で買物をしてサインをするが、ICチップによる取引が主流のため暗証番号を打ち込むだけです。最近はタッチ決済(NFC決済)が普及しているので、かざすだけで暗証番号さえ不要な場面も増えてきました。紛失してもカード会社に電話をかけるだけでカードを無効にしてくれるので、現金の欠点である安全性の面がクレジットカードの利点になっています。一方、クレジットカードが使えないお店で買物はできず、クレジットカードには審査があるので誰でも気軽に利用できないという欠点はあります。そのため、現金とクレジットカードを組み合わせて上手く支払いをするのが賢いと思います。

トラベラーズチェック
国内での販売は終了したうえに海外での使い勝手も悪いかと思います。個人的には好きだったのですが、これも時代の流れということでしょう。当座預金に紐付けされた個人小切手や為替も使われることもあるかと思いますが、クレジットカードに置き換わったように思います。
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両替手数料

外貨を入手するためには手数料が必要で、その手数料の決まり方を下図に示しています。本質的に外貨というのは特定の市場(例えば、株式であれば東京証券取引所など)で売買されているわけではなく、銀行間で外貨を融通し合っているというイメージです。その核となる外国為替レート(例えば、日本円と外貨の交換比率)は、2WAYプライスと呼ばれる2つの価格が示され、そのレートは時々刻々と変化しています。FX(外国為替保証金取引)においては、ASKとBIDというレートが該当します。一方、一般の人たちが外貨両替をすることを考えると、時々刻々と変化するレートを適用していたのでは利便性が損なわれます。そこで、日本の銀行の場合、午前10時すぎに仲値(TTM)と呼ばれるレートが決定されます。 原則として、外為レートが大幅に動かない限り、その日はその仲値を基準に日本円と外貨の両替が行われます。

仲値を基準として、TTSとTTBという2つの為替レートが登場します。例えば、外貨預金の取引の場合、日本円から外貨に両替するときTTS、外貨を日本円に両替するときTTBの為替レートで換算されます。一方、外貨現金で引き出したい場合、TTSやTTBに外貨現金の取り扱い手数料(筆者が勝手にそう呼んでいるだけですが)が必要です。下表に外貨両替手数料の一例を示します。基軸通貨である米ドルに関しては、両替手数料は1%、現金取り扱い手数料は2%をみておけば十分です。しかし、英ポンド(イギリス)のような、ちょっとなじみが少ない通貨になってくると、両替手数料は4%、現金取り扱い手数料は8%は必要です。すなわち、日本円から英ポンドの現金を両替する場合、10%程度の手数料は必要です。米ドル、欧ユーロ、日本円、英ポンドなどのメジャー通貨に関しては、現金の手数料はまだ良心的な方です。それ以外のマイナー通貨に両替する場合、手数料がもっとかかり、外為レートがかなり悪くなります。

海外旅行での支払いは少額の外貨現金を空港などで両替しておき、できるだけクレジットカードにて支払うのがお得です。一方、英語力に自信があれば、現地ATMを使ってクレジットカードのキャッシングをして現金を調達すればベストです。そうは言っても少しでも手数料を節約したいというのが人情であり、私の両替スタイルを紹介したいと思います。

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日本円の現金を直接使う

日本円の現金を現地通貨の現金に両替する場合、米ドル、欧ユーロ、英ポンドは国内、それ以外は現地での両替が原則になります。ただし、何かしらのトラブルが生じることを想定して、あらかじめ少額の現地通貨を用意しておくことも有効だと考えます。実際、私は海外渡航に際して、1万円程度の現地通貨を国内で用意してから出かけます。また日本円が強く流通していない地域においては、日本円からの両替は為替レートや手数料をぼったくられる可能性が高いです。経験談として、カナダの空港にて加ドルを日本円から両替したときは20%程度の手数料がかかりましたが、米ドルからの両替はいくらかかっていか分からないくらい微少でした。一般的には、日本円を米ドルに両替しておき、現地にて米ドルから現地通貨に両替すると、手数料が二重に必要でもったいないという議論が絶えませんが、このときばかりは手数料を二重に払ってもお得だったと思います。この経験以来、筆者の米ドル信仰が揺るぎないものになったのは別の話です。

空港の両替所
最も手軽で簡単な方法として、飛行機に乗る前や降りた後、空港内にある両替所にて両替する方法です。海外であっても、英語や現地語を話さなくても、現金を窓口に出せば、それに相当する現地通貨を渡してくれるかと思います。日本円は世界に通用するメジャー通貨なので、どこの銀行でも拒否されることはないと思います。たいてい考えることは皆同じで飛行機が到着した後は人が殺到しやすく、私は窓口に並ぶのが面倒なのでよほどの事情がない限り利用することはありません。

街中の両替所
銀行、大規模なショッピングセンター内の私設両替所などでは外貨両替が可能です。経験談として、海外では銀行よりも私設両替所の方が、英語がしゃべれなくてもより簡単に両替できるかと思います。国内では、私はMUFG系列のワールドカレンシーショップを利用することが多いです。または、メジャー通貨については外貨パックとして自動販売機で購入することもできて便利です。福岡に在住している今では天神周辺に両替所がいくつかあるので不便はないのですが、高松に在住しているときは神戸や大阪に出かける際のついでに両替をしていました。また、外貨を取り扱っている場所は銀行であっても本店だけとかいうことも多々あるので、地方在住者にとっては両替できる場所を事前に確認しておくことは重要です。

外貨宅配サービス
両替所に立ち寄って両替しにくいときは外貨宅配サービスが便利です。送料が必要ですが両替所までわざわざ出かけて行く手間と交通費を考えれば、悪くない選択肢かと思います。経験談として、私はJTBと三井住友銀行の外貨宅配サービスを利用したことがありますが、最近はトラベレックスジャパンに業務委託をしているようです。少額の両替の場合は送料や手数料が高くなるので、ある程度まとまった金額を両替した方がお得で、私の場合は送料を無料にするため不足した分は米ドルを注文していました。
 
外貨を持っている人と交渉
特殊な方法かもしれませんが、外貨を持っている人にお願いして両替をしてもらうやり方もあります。この方法に関しては、ノーコメントです。
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国際キャッシュカード

銀行のキャッシュカードの中には、海外のATMにてお金を引き出す機能を持ったカードもあります。ATM操作に多少の英語力が必要、もしトラブルに巻き込まれたら英語にて対応しなければならないなどの欠点を承知の上で、現金両替よりもお得に現地通貨を入手できます。現地ATMからは現地の現金がでてきますが、そのときの外為レートに基づき日本円に換算した金額と手数料を足した金額が預金口座から引かれます。私は、三菱UFJ銀行が提供する、MUFGデビッドカードを愛用しています。

国際プリペイドカード(キャッシュプリペイド)

自分が口座を持っている銀行が運良く海外キャッシュサービスをしてくれていれば良いのですが、そうでない場合にはプリペイドカードという選択肢もあります。私は、JAL Glocal walletを愛用しています。手数料の面においては現金よりはお得、国際キャッシュカードよりは損という立ち位置かもしれませんが、現地通貨を引き出せる選択肢は多い方が安心できます。1回あたりのATM利用手数料を考えると、少額を複数に渡って引き出すやり方は賢くないと思います。

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クレジットカードのキャッシング

クレジットカードにはキャッシング機能がついているカードもあります。キャッシングとは横文字でかっこよくしていますが、要するにクレジットカードを使って現金を借りる借金です。日本人は貯金は好感を持ち、借金というものをひどく嫌うかと思います。そのため、クレジットカードのキャッシングは利用できないように(利用することもない)、キャッシング利用枠をゼロにしている人も多いかと思います。一方で、海外ではクレジットカードを使ったキャッシングは、思いのほかお得に現地通貨を調達できたりします。私も借金は大嫌いですが、この場合は例外だと考えています。

私の場合、メインクレジットカードである三井住友VISAカードであれば、海外キャッシュサービスが利用可能です。ただし、キャッシングを利用するにしても、クレジットカードのショッピング枠ではなく、キャッシング枠を設定する必要があります。キャッシング利用分については、年利換算にて15%から18%の利息を支払う必要がありますが、三井住友VISAカードの場合は繰り上げ返済をすることが可能です。そのため、私はオンライン明細(VPASS)を毎日チェックして、キャッシング履歴が追加されれば(7から10日程度)、カード会社に電話をかけて返済額を教えてもらい指定された銀行口座に振り込んで対応しています。もし銀行の振込み手数料が高いようであれば、素直にクレジットカードの引落しまで待った方が良いかもしれません。

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FX会社を利用

お得な外貨両替というキーワードでインターネットの世界を徘徊すれば、FX会社を利用する手段が紹介されますが、あまりおすすめできない手段に思います。その理由としては、外貨両替が完了したとしても、それを現金にする手段が限定的で非現実的であるからです。あらかじめデリバリーやコンバージョンをして調達しておいた外貨を利用できる出口(銀行口座・専用キャッシュカード)を持っているのであれば、最大限活用できる手段になり得るかと思います。

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変更履歴

  • 2021/10/17 過去のウェブコンテンツを復活させ最新情報に修正しました。
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