仏ニースのモバイル事情

データ通信に関して、ahamoの国際ローミングは、現地セルラは5G、4G/LTE、3G、2G/GSMが吹いているようです。ただし、3Gと2G/GSMについては、今後5年かけて段階的に停波させるそうです。KLOOKのeSIMについても問題無く現地のキャリアの電波を拾い、5Gまたは4G/LTEのどちらかを拾っていました。具体的には、docomo (ahamo)は5G/n78 (NSA)、4G/b3, b7, b28、povoは4G/b3, b7, b20、klookは5G/n78 (NSA)、4G/b3, b28でした。音声通話に関して、セルラの国際ローミングとして、ahamoとpovoは同一料金でして、滞在国内:80円/分、日本向け:180円/分、着信:110円/分でした。国際電話サービスのブラステルについては、トールフリー(フリーダイヤル)は42円/分、050IPは19.80円/分となります。周囲を見渡した限りでは公衆電話はなく、ホテルの部屋からの電話は、アクセスチャージが必要になるようです。公衆Wi-Fiに関して、仏パリCDGには無料Wi-Fiはありましたが、メールアドレスを含めた個人情報を登録する必要がありました。仏ニース空港はメールアドレスだけの登録でした。JALとAIRFRANCEの機内Wi-Fiは、一部無料で提供され、メッセージアプリ(MessageやLINEなど)程度は送受信可能ですが、電子メールやネットサーフィンは困難でした。東京とパリの往路は北回りとなり、通信衛星の圏外エリアを飛行する点も加味する必要があります。宿泊ホテルと会場ホテルのWi-Fiは、上下20Mbit/sはありました。ただ、ブラステルIP電話アプリは通話品質が安定しないことがありました。おそらく、日本宛てのトラヒックは細く、想像よりもレイテンシが大きいということでしょう。一方で、セルラを使えば比較的安定しました。
仏ニースの滞在先周辺環境(宿泊ホテルと会場ホテル)

今回の宿泊ホテルの隣には、大きなショッピングモールCAP3000がありましたので、不便はありませんでした。ホテルを出たすぐの道路を渡ると駐車場があり、そこから店舗エリアにショートカットができ、すぐにアクセスすることができました。ホテルの部屋の料金には、1区画分の駐車場も含まれているようでして、言い換えると車で移動することが前提のエリアのようです。今回の滞在エリアはアクセスが良く、徒歩10分程度の場所に国鉄の駅があり、ショッピングモールにはバス停があり、数駅先から路面電車の乗り換え駅に接続できます。宿泊ホテルから会場ホテルは徒歩数分程度で移動でき、大きな道路沿いなので治安面の心配はありませんでした。また宿泊このエリアは地元の方しかいないようで、観光客はあまり寄り付かないエリアのようです。宿泊ホテルには給水スポットありました。フランスの水道水を直接飲むのは怖いですが、給水スポットの水を手持ちのポットで沸騰させれば大丈夫だろうと判断し、実際のところ問題はありませんでした。おかげで、ミネラルウォーターの購入代金を節約でき、運搬の手間も省くことができました。パリCDG空港で買った1Lのエビアンは割高でしたが、その際のペットボトルが大いに役立ちまして、滞在中の飲料水の運搬に使い倒したので元は取れたと思います。欧州は硬水なので、炭酸が入っていないと飲みにくいです。そのため、ショッピングモール内のスーパーマーケットにはサンペレグリノが売っていまして、1㍑が1€弱でしたのお得でした。
フランス移動にて経由地パリCDGからニース空港に移動

飛行機の中では多少の仮眠を取ることはできたのですが、疲労感を払拭することはできませんでした。ただ、出発前に意識して体を休めていたので、極度の疲労感はありませんでした。もし仕事を平日でフルフルでこなしたあとであれば、この移動はさすがに体力的に無理かなと思いました。セーブして対策を取ったのが功を奏したことになります。搭乗開始1時間前に気分をリフレッシュするために、スターバックスでコーヒーを注文しました。アメリカーノ・ホット・トールサイズを注文して、4.80€でした。日本円で換算すること諦めました。必要なものだけを買うことを徹底するのが、結果的に最大の節約かと思います。フライト途中ですが、急病人がでたのか、機内が慌ただしくなりました。アナウンスがあっても、フランス語だけなので、全く事情を把握できませんでした。ニース空港には降りず、最寄りの空港にダイバードする可能性が頭をよぎりました。イレギュラーなこともありましたが、無事にニース空港に到着しまして、ターンテーブルでスーツケースを無事に受け取ることができました。すでに日付が変わっていましたので、ホテルまではUberを手配しました。ニース空港T2のピックアップポイントは、Uberのアプリ上で指定され、それに従い移動しました。宿泊ホテルは川を挟んで反対側なのでタクシーは嫌がられるかもしれませんが、Uberだと快く引き受けてくれました。料金は深夜ということもあり少々割高で、18€でした。ホテルに到着すると、デスクは24時間営業でして、速やかにチェックインさせてくれました。
フランス移動にて経由地パリCDGに到着しました

福岡空港にて、パリで一度荷物をピックアップせよと言われたので、パリCDGで入国しました。入国審査は長蛇の列ができていまして、30分ほどかかりました。しかし、ターンテーブルには荷物が流れてきませんでした。おそらく、キョロキョロしていたのでしょう、JALの係員の方が話しかけてきてくれました。事情を説明して確認してもらうと、ニース空港までスルーとのことでした。福岡空港で、パリでピックアップせよと言われた際に、ニース空港までスルーでは?と聞き直してもなお同じ応答でした。腑に落ちないところはありましたが案内通りに対処したのですが、やはり単純な案内ミスでした。人なのでミスはありますし、それを責めても仕方がないし、こちらとしてもクレームをいうつもりもありません。むしろ、やはりそうだよねと納得できましたし、迷惑ついでにターミナルの場所も教えてもらいました。ここで、再度セキュリティを抜けて制限エリアに入りました。液体物のチェックが厳しくて、液体を持っていないかしつこく聞かれました。どうやら、香水を持ち歩いているとみられたのでしょう、香水を持っているでしょと言われまして、さすがフランスと感心しました。日本を出発してほぼ24時間、まともな食事をしていませんでしたので、コンビニでサンドイッチと水を買いました。ターミナルのラウンジを調べたのですが、最寄りにはなかったので、素直に搭乗ゲート近くの待合スペースで待機しました。
フランス移動にて経由地のパリに移動

飛行機に乗るとあとは覚悟です。というのも、欧州方面のフライトはロシアを迂回するので、アメリカのアラスカ方面に向かい、そのあと北極海を通って欧州に行きます。そのため、これから14.5時間の長旅となり、フライト時間が絶望的に長いです。かつて冷戦下では、欧州行きはアンカレッジ経由だったようですが、最近の飛行機の性能が改良され、途中給油無しで大丈夫なのでしょう。エコノミークラスの座席は、3列・3列・3列なので、ハワイ路線と比べてゆとりのある作りになっているように感じました。プレミアウムエコノミーは、ちょっと広めでして、このちょっとに5万円以上の価値を見いだせるかという問題でしょう。ビジネスクラスは快適そうですが、空飛ぶネットカフェに課金できるかという問題になりますね。とくに私費で移動するならまだしも、お仕事の出張のため研究費を使っているので、エコノミークラスで十分です。正直なところ座席もそこまでひどくないというか、悲しいかな長距離フライトに慣れすぎて適応したのかもしれません。また、今回は昼間便なので、体の負荷は深夜便の比ではないくらい小さいです。JALの個人用画面が大きくなっていまして、スマホと連携できるようでした。商用電源が使えるようで、どのようなプラグ形状にも対応するコンセント形状でした。北回りルートであるため、北極圏の周辺はインテルサット衛星の通信圏外なので、機内Wi-Fiサービスの利用は限定的です。具体的には、パリに到着する3時間前くらいに接続して、スマホでメールの送受信とテキストベースの軽いウェブサイト閲覧であれば大丈夫ですが、それ以外はムリでした。1時間の無料プランが付与されますが、着陸2時間前に食事が提供されるのと合わせて考えると、オフラインで作業をすすめることを前提とするのが良さそうです。
フランス移動のために東京(羽田空港)で乗換え

羽田空港への到着が20分遅れました。最近の福岡空港発の東京便は遅延するのが当たり前になっていて、始発や午前便であれば大丈夫かと思ったのですが、それすら怪しいということのようです。今回の国内線・国際線の乗継ぎ時間は、最短時間に近い1時間20分となりまして、この時点で1時間で乗継がなければなりません。もう少し接続にゆとりを持たせたいところですが、そもそも福岡発の始発で移動しているので、東京に前泊しない限り不可能ということです。昨年のスペイン移動においてもハブ空港であるパリCDGまでの経路は同じなので、とくに大きな問題はないと考えていました。また、地上係員によるサポートがないので、1時間の乗継に関してはとくに問題ないということのようです。羽田空港に9時に到着したあと、周囲の雰囲気から羽田空港の位置を確定して、最短で第3ターミナルに移動するルートを導きました。JALからのメッセージによると、9時50分までにセキュリティを抜ける必要があるということで、ランプバスを使っても時間的に間に合うと考えました。バス乗り場に向かうために、多くの人たちの流れからそれて、当該ゲートに9時10分に到着しました。9時15分発のバスに乗車したのですが、次発は12分後ということなので、これを逃せばファイナルコールには間に合うでしょうが、乗継ぎがますます厳しくなったということです。10分ほどで第3ターミナルに到着すると、セキュリティの前は長蛇の列ができていました。ここを20分で抜ければ問題なし、ファイナルコールまで加味すると最大で30分の猶予があると計算し、難しく考えても仕方がないので列に並びました。セキュリティは15分で抜けられ、幸いなことに搭乗口はセキュリティを抜けたすぐ先だったので、搭乗開始時刻の10分前にはたどり着けました。
フランス移動のために東京に移動しました

今回のフランス移動は東京(羽田空港)経由にしました。福岡発は始発便になりますので、地下鉄の始発で福岡空港に向かいました。なお、最寄り駅である七隈線の野芥駅は5時すぎでなければシャッターが降りていますので、張り切ってあまり早く行くと駅の外で待機しなければなりません。結構乗る人多かったので、相応の需要があるということかもしれません。05:55に地下鉄の改札を抜けると混雑していました。その理由は制限エリアに入るためのカウンターの受付けが6時開始ということだからです。受託手荷物があったのでJALカウンターに寄ると列ができていましたが、前に並んでいた人たちはセキュリティエリアに移動したので、すぐにカウンターに呼ばれました。事前にオンラインチェックインを済ませていたので、iPhoneのWalletに登録したQR搭乗券を使おうかと思ったのですが、予約票をパスポートと一緒に挟んでいたので、それを使って紙の搭乗券を発券してもらいました。変なこだわりを持つよりも、紙の搭乗券で処理する方が早いです。このあと、ラウンジに寄っても慌ただしくなるだけなので、そのまま搭乗口に行きMacBookで作業をしました。福岡空港の無料Wi-Fiはそこそこつながりました。
国際線オンラインチェックイン

国際線の出発24時間前からオンラインチェックインができます。オンラインチェックインを済ませると、搭乗券を発券できるので便利です。ひとまず、モバイルタイプの搭乗券として、Apple Payに登録しました。しかし、モバイルタイプの搭乗券だけでは、経費精算に使えないので、併せてPDFタイプの搭乗券も発券しました。弊学の事務方は、お役所以上にお役所仕事をしていますので、ペーパーレス・脱はんこが当たり前の令和時代にも関わらず、紙の領収書や搭乗券に押印して提出する必要があります..。また、入札アップグレードは残念ながら外れてしまいました。結果としては残念ですが、はじめからエコノミークラスで移動する予定だったのであまり気になりません。さすがにミニマムベッドで当たるほど、世の中は甘くないということでしょう。むしろ、50,000円(300€)を節約することができたと考えて、何か欲しいモノの購入資金に割当てたいと思います。
乾電池式モバイルバッテリー
乾電池式モバイルバッテリーの良いところは、リチウムイオンのような規制がかからず、航空機にも乗せやすいというところになります。アルカリ乾電池6本タイプを購入して、LEDライトがついていますので便利です。おそらく5~6時間かけてバッテリーを30%から40%程度の補充電できればいいかなと思います。いざという時に液漏れすると使い物にならないので、液漏れ10年保証を謳っている乾電池を使い、乾電池を覆っているビニールは外さずにセッティングしておくのが良さそうです。ちなみに、マクセルの電池は日本製なので、信頼ができるのかなと思います。
海外移動に備えたルーチン

海外移動に備えたルーチンとして、入出国手続きに関して、入国手続き、税関手続き、ビジットジャパンを登録してQRコードを発行しました。QRコードがあれば、先に税関処理を済ませておくと、パスポートとQRコードをキオスク端末にかざせば、ウォークスルーで簡単に入国できます。ラインアプリを経由して、外務省のたびレジに旅程を登録しました。メインスマホのiPhone 14は、ドコモ・アハモにて国際ローミングさせます。サブスマホのiPhone 16 Proは、日常的にはpovo2.0を使っていて、海外ではKlookの現在キャンペーン中のeSIMを入れます(1㌐/日、5日間、100円)。自宅のWi-Fi環境にて、eSIMの発行手続きをアプリ上から済ませ、アクティベーションとしてeSIMのインストールまで済ませました。現地に到着したあと、eSIMをオンにしたうえで、データローミングを行うと完了です。日程の都合にて、日数が余るかもしれませんが、このプランを2個買うのが最安になります。