カオスな国際ワークショップ2日目
今回の海外二種研究会は、2日目に突入しまして、さらにカオスになってきました。セッションごとのコーヒーブレイクやランチでは、ケータリングがフルサービスで提供されています。そもそも今回集めた参加費でこれだけのことができるのかと、改めて円安・物価高が関係ない世界を知りました。参加者だけでは、どう考えても消化しきれない食べ物をどうするのかと思い、よく観察すると、動員された学生さん達がうれしそうに頬張っていました。なるほど、このような美味しい特典と単位に関わる得点がダブルで貯まるので、皆、うれしそうに聞きに来てくれるのかと感心しました。国境関係なく、これだけはどこでも同じということでしょうね。すべてのセッションが完了した後、初日のお姉さんが正装して現れ、学長先生やお偉方も合流して、エンディングはさらに混沌としてきました。全く事情が分からないのですが、何かの受賞式が急に始まりまして、テレビカメラや専門の広報カメラも入ってきました。指定席が最前列の中央付近に割り当てられていたので、営業スマイルと空気を読んだ拍手で乗り切りましたが、全く意味が分からない状況に1時間ほど巻き込まれました。最後に記念撮影をしましたが、どう考えても私は関係ないと思いながらも、とにかく皆入れということで、なぜか学長先生らの後ろに押し出され、にっこりと笑顔で素晴らしい日をお祝いしました。ここだというタイミングで切り抜けまして、他の先生方は街に繰り出すようでしたが、私はホテルに帰って寝ることにしました。
懇親会に参加しました
初日のスケジュールがすべて終わったあと懇親会がありました。ダナン市内の高級レストランにて、居酒屋スタイルで次々と料理が運ばれてくるイメージです。地元のローカルビールが提供され、海鮮料理(エビ、カニ、カキ、カイ、ロブスター、等々)が運ばれ、白ワインと合わせていただきました。ちょと箸休めに、フォー、ピザ、その他ベトナム料理を小さくオシャレにアレンジした創作料理が出され、これでデザートかなと思っていると、次は肉料理(ポーク、チキン、ビーフ、等々)が運ばれ、赤ワインといただきました。次々と料理とお酒が運ばれ、海鮮料理・肉料理・お酒が食べホ・飲みホ状態でした。いつぞや、若い人たちが、エビやホタテを巡って、その食べる権利をかけたジャンケンで争っていたことをふと思い出し、そんな無益な争いなくお腹を満たせるのは素晴らしいと感じました。さいごに、ご飯、スープ、果物、デザートが運ばれてきましたが、スプーンに1−2杯ずついただき、胃袋のスキマを埋めました。大満足の懇親会でした。レストランの入口に、日本の工事現場で使われていたと思われる発々(発電機)が並べられていました。他の先生方のホテルでは数分程度の停電が割とあったと聞きまして(私のホテルはありませんでした)、高級店ではバックアップ用の電源を独自に確保しているということかもしれません。
海外二種研究会会場の大学に出かけました
ホテルにて朝食を済ませたあと、会場となる大学に向かうためにGrabを配車しました(片道1,000円程度)。初めてのベトナムなので、全く勝手が分からず、ヒルトンホテルに滞在し、会場まではGrabで移動しましたが正解でした。ヒルトンホテルの左隣には、スターバックスがあり、右隣にはATMとコンビニがありました。余談になりますが、結果論として、正直なところ、お土産の調達を含めて、この近辺だけで済ませても十分でした。会場に到着すると、入り口に立て看板、建物には横断幕、会場入り口には大きなポスターと大変歓迎されていました。守衛のおじさんに声をかけられて、立て看板を指さすと、こちらですよと案内までしてくださいました。完全に先方のペースですすみ、正装した綺麗な司会のお姉さんがオープニングを仕切り、学長先生を含めて偉い方々との握手会と写真撮影などがありました。そもそも、信学会のSeMI海外二種研ということで気軽な気持ちで参加したのですが、歓迎のされかたに、ただただ驚いています。ホール最前列に指定席が設けられており、お花と水が提供されていました。笑顔で拍手する自分の姿を客観的に見ると、ニュースでよく見る、某国々のあの光景を想像しました。ひとまず、自身の発表と急きょ頼まれた座長もこなしました。ちなみに、ホール内は、現地の学生さんたちで埋め尽くされていました。
電子情報通信学会ICN研究会(函館)に参加しました
情報指向ネットワーク技術特別研究専門委員会(ICN研究会)の夏のワークショップ(函館)に参加しました。今回はポスター2件の貢献になります。縁があって研究指導をしている学部4年生の学生2名と一緒に参加し、彼らの学会デビュー戦となりました。初めての学会発表なので緊張のあまりドキドキしていたようです。発表を終了して一段落ついたら、大きな達成感があったようで、研究熱に火が付いたようです。若い人たちは楽しそうです。
シンガポールを出発して帰国する
最終日は国際会議の発表をいくつか聴講した後、早々にチャンギ空港に切り上げました。隣接するジュエルチャンギは室内の人工滝が有名ですが、そうとうに巨大なショッピングモールになっています。前回はまだ空き店舗もあったように思いますが、すべてが埋まって圧巻でした。名古屋に本店があるとんかつ屋のシンガポール支店で食事をとりました。ある程度のお土産をスーツケースに詰めたあと、1階にはアーリーチェックインカウンターがあります。ここは、シンガポール航空の場合、出発の24~3時間前の受託手荷物の預け入れが可能です。チェックインを済ませたあと、制限エリアに入ったところ、中は大きくリニューアルされており、一部、昔の面影がうっすらと残っているだけでした。
滞在中はすべての支払いがアメックスカード・三井住友VISAカードのいずれかで行うことができました。シンガポールでは、キャッシュレスチャレンジを達成できました。:) しかし、アメックスカード・三井住友カードの両替レートは現金レートとほとんど同じか、むしろ現金レートの方が有利なようです。これは、今後、クレジットカードの海外事務手数料が値上げされた場合(三井住友カードは11月以降2.2%から3.63%に改定予定)、現金決済の方が有利になります。これは、「現金両替は手数料が上乗せされて不利なので、クレジットカードを積極的に利用しましょう」というこれまでの常識が通用しないことになりますね。
IEEE APWCS 2024での研究成果発表など
午前中に基調講演を聴講したのち、滞在先ホテルに隣接するレストランにて昼食をとり、いったんオンライン会議のために部屋に戻りました。シンガポールはホテル宿泊代が高騰していますが、ガイドブックにも掲載されないエリアはその限りではないようです。一方で、そこまで滞在費を節約しすぎる必要もないので、利便性と快適性をもとに選びました。というのも、オンラインミーティングのための通信環境(Wi-Fi)や静かさなども重要だからです。プロジェクトのメンバーは、私がシンガポールから接続していることを言っていないので知らないと思いますが、オンライン会議は普段通りすすめたのでおそらく気がつかなかったかなと思います。:) その後、再度、会場に戻り発表対応を済ませて懇親会となりました。
IARIAからのフェローを授与
国際会議への継続的な貢献により、フェローの称号を得ることができた。名誉ある賞をいただき、大変嬉しく思う。
IARAI ICN 2024のパネリストとしてパネルディスカッション
さらに、パネルディスカッションにもパネリストとして参加した。テーマは幅広い分野をカバーする複雑系で、私はICWSNを担当することになった。パネルディスカッションはよくまとまっていたが、夕食前だったためか参加者は少なかった。私はこの会議ですべての役割を終えた。
IARAI ICN 2024でNICT/B5G PJの研究活動を発表
今回の国際会議では、私たちの研究プロジェクトである、災害に強いスマートシティのためのmmWave UAV-assisted information-centric wireless sensor network (ICWSN)の研究活動についても述べた。発表では、ICWSNの概要と提案スキームのデモビデオを公開した。
IARAI ICN 2024において基調講演を行った
午前中の基調講演で、ワイヤレス情報中心ネットワークに関するプレゼンテーションを行った。予定時刻には会場は満席であった。思い起こせば、最も参加者が多く、大成功のセッションだった。私は1時間以上英語を話し続けたので疲れた。質疑応答もスムーズにこなし、いい議論ができた。